ブロック塀の安全点検って何?
ブロック塀の現状
街のいたるところで見かけるロック塀ですが
昨今、ブロック塀が倒壊したニュースを多く耳にします。
ブロック塀の高さや控え壁の設置を決めた改正建築基準法は1981年に制定され、
それ以前につくられた、現在の基準に満たないまま放置されているブロック塀も多いのが実情です。
不動産の業務においてもブロック塀がある場合は現地調査をおこなうことが大切です。
ブロック塀の調査方法
ブロック塀の中に、鉄筋が入っているかいないかで、組積造のブロック塀と
補強コンクリートブロック造のブロック塀と大きく2種類にわかれます。
鉄筋が入っている補強コンクリートブロック造の場合
・塀に傾きやひび割れが生じたりしていないか確認しましょう。
・基礎部分にコンクリートの基礎があるか確認しましょう。
・塀の高さが1.2m超の場合は控え壁が必要になります。
塀の長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの1/5以上突出した木造のものを除く控え壁が設けられているか確認しましょう。
・地盤からの塀の高さは2.2m以下か確認しましょう。
・塀の厚さは10cm以上必要です。
塀の高さが2m超え2.2m以下の場合は塀の暑さな15cm以上必要になります。
・塀に鉄筋は入っているか確認しましょう。
塀の中の配筋は縦横80cm間隔で直径9mm以上の鉄筋が使用されているか確認しましょう。
また、縦筋は壁頂部および基礎の横筋に、横筋は縦筋にそれぞれかぎ掛けされているか確認しましょう。
塀の高さが1.2m超の場合は基礎の根入れ深さは30cm以上必要になります。
れんが造、石造、鉄筋のないブロック造 の塀の場合
・地盤からの塀の高さは1.2m以下が確認しましょう。
・壁頂までの距離の 1/10 以上壁の厚さがあるか確認しましょう。
・塀の長さ4m以下ごとに、塀の厚さの1.5倍以上突出した木造のものを除く控え壁が設けられているか確認しましょう。
・基礎があるか確認しましょう。
・塀に傾きやひび割れが生じたりしていないか確認しましょう。
・基礎の根入れ深さは20cm以上か確認しましょう。
まとめ
塀は地震で傾いたり倒壊する危険性があります。
「危ない」と思ったら建築士など専門家への相談しましょう。
日頃より安全点検を行うよう心掛けることが大切です。