空室対策として「ペット可の賃貸住宅」を検討する(犬編)
空室対策一つとして、賃貸物件の特徴を全面に打ち出す方法として
「ペット可物件」にすることが上げられます。
弊社は千代田線「代々木公園」駅にて不動産賃貸管理を営んでおります。
緑豊かな公園内にはドッグラン(http://www.yoyogidogrun.net/use.html)
が併設されており毎日多くの愛犬家の方々が様々の犬種のワンちゃんたちと共に
訪れ賑わっております。
弊社にご来店くださったお客様のなかには現在ワンちゃんを所有されている方や
これから購入してこのエリアに住みたいと希望される方が数多くいらっしゃいます。
しかし、このエリアおける「ペット可物件」は思ったより多くないのが現状です。
ペットと一緒に暮らせるお部屋(ペット共生型住宅)は大家さんとっては
とても有効な空室の対策の一つと言えるでしょう。
しかし、それに伴い想定外のトラブルやクレームになることも考えられます。
「ペット可」にすることによっての問題や予防策について考えます。
初めてのペットオーナー
ペットを飼いたいという入居者さんの中には、必ずしも飼育に慣れて方とは限りません。
「ワンちゃんと一緒に暮らしたい」ご希望でお部屋を探すお客様もいらっしゃいますので、
飼い主さまが想定もしてなかったようなトラブルになることが考えられます。
よく耳にするのは飼い主さまの留守中の「犬の無駄吠え」です。
単身または夫婦共働き世帯は留守が多いことにより「留守番の躾」が出来ていないと
寂しくて吠えることが有り飼い主はそれに気づかないことがあり他の入居者の方より
クレームが入ることになります。
その後、犬をしつけることが出来ず、この問題は長引くことが想定されます。
入居申し込みの際にペット飼育の経験や躾に関して確認し、無駄吠えをするような犬種のときは
躾をスクール等で教育を受けるなどの対策をしてもらうことが大切になります。
共用部におけるクレームって?
クレームは室内だけではありません。
ワンちゃんは散歩が大好き!しかし共用部では「歩かせない」抱きかかえることの
ルールの物件がほとんどです。その他、毛が抜け落ちる、粗相をする。
吠えたり噛み付いたりしないように配慮が必要になり、これらを尊守できないと、
ペットを飼っていない入居者やルールを守っている方からのクレームになります。
また、犬が思ったより大きくなり「抱えることが出来ない」というお話を聞きますが、
規則ですので、守って得いただくようにします。
しかし、当初は小型犬限定だったのが曖昧になり中型犬まで許可してしまうことにより、
ルールが守れない方が増え大きなトラブルになりかねません。
一度決めたルールは変えないことと、飼い主さんの意識とペットに対する教育を
お願いすることが大切になります。
バルコニーで排尿?
あるマンションの入居者より「排水口からオシッコの匂いがする」と連絡がありました。
上階のペットオーナーさんが飼育しているワンちゃんが高齢のため、
バルコニーで排尿させていたという、非常識なことが原因でした。
また排尿後、水で流がしていたことによってお隣の部屋からもクレームとなりました。
また、マンションのゴミ置き場(ゴミストッカー)から悪臭がする。と連絡がありました。
散歩の時の糞を共用のゴミストッカーに捨てることによることが原因でした。
散歩中に回収した糞は自治体により処理の方法が決まっており家庭用のトイレに流すか、
可燃ごみを共に捨てるのですが、匂いが漏れないようにビニール袋に入れしっかりを口を縛り、
他の入居者の方に迷惑がかからないよいうにするのが、ペットを飼育する飼い主さんのマナーです。
まとめ
幾つか問題になった事例を対策を述べさせていただきましが、
これらを事前に防ぐには、ペット飼育細則を作成し賃貸借契約時に
ペット飼育希望の入居者さん説明して理解していただくことが必要となります。
確かに空室の対策としては「ペット可」は大変有効な手段です。
しかし軽い気持ちで空室対策のために「ペット可にしよう」と考えると
思わねクレームになる可能性がありますので、慎重に準備と計画のもと進めることが望もれます。