原因別に解説!4種の「騒音トラブル」それぞれの対処法
賃貸管理をするなかで、オーナー様を悩ますトラブルのひとつが「騒音ドラブル」です。
その騒音によるクレーム・トラブルですが大きく4つに分けてみると、その対応が分かりやすくなります。
1.入居者が騒ぐ音
友人を招いてのパーティや飲み会、最近は少なくなりましたが麻雀などで起こる音が代表的です。
このような場合は、騒音元が特定できるので、対処がしやすいと言えます。
騒音元に直接注意をしましょう。
根気よく改善されるまで注意し、それでも止めない確信犯であれば退去を促します。
ここは時間をかけず毅然とした対応を取ることが重要になります。
2.入居者の配慮不足による音
入居して間もない時に発生することがあります。
とくに鉄筋コンクリート造の物件に引っ越ししてくると、
「鉄筋コンクリートだから音は響かないもの」と思い違いをされて、
テレビや音楽を大音量で聞いたり、部屋の中で運動(エクササイズ)をしたり、またお子様が走り回ったりすことに対し注意を怠ったりすることにより、騒音が発生しクレームとなることがあります。
自分から騒音を発生していないと思いこんでいることが原因となるのです。
「鉄筋コンクリート造においても上下階やお隣に音が響く。」と認識してもらうことが、改善の糸口になります。
もし、騒音元が特定できない場合の手順は下記となります。
1.掲示板に注意分を掲示板に貼ったり全世帯に配布します。
注意分を書く上のポイントとしては「○月☓日△時ごろにどんな音がしたか」を明確に書くことです。
2.それでも止まらないようでしたら、騒音元と思われる入居者へ訪問し、
最初は「〇〇さまのお宅では××といった音がきこえますか?」と訪ねたりします。
「共同住宅ですので、皆様が思った以上に音が響くもんなんです。」と伝えることによって、もしかして、自分かもしれない感じてくれて、改善してくれるケースが多いものです。
3.設備から発生する音
住宅設備や構造上の問題により発生する音あります。
代表的なもので玄関ドアの閉まる時に発生する音ですね、
これはドアクローザーを調整する直ります。
室内建具の開閉音は建具の締りが悪い、建付けが悪いと力を入れないと閉まらないのでその際に発生する音が出てクレームとなります。
これも丁番等を調整することで直せます。
その他には洗濯機使用時の振動音、換気扇からの異音、排水時におこる「ウォータハンマー現象」による音など、それぞれの原因を特定して対処します。
4.普通に暮らしていて発生する音
音を出している側が通常の使い方をいている可能性が高いケースです。
その際は、クレーム元の入居者に訪問してその音の大きさを確認する必要があります。
賃貸オーナー様または管理会社の担当者が実際に「その音がうるさいかどうか」の許容範囲を判断します。
確かに騒音と取れる場合は「ドシドシと歩かない」「ドアの開け閉めはお静かに」など具体的な内容を記載した文書を全世帯に配布します。
それでも改善されない場合は騒音元に訪問して、丁寧に歩き方やドアの開け閉め等によって音が発生していることへのお願いをします。
オーナー様ご自身が管理会社の担当者が「この音は許容の範囲」と判断した場合は、騒音を訴えてる方に問題があるかもしれません。
現地で確認した結果を説明をしたうえで、ご理解をお願いします。しかし入居者の中には過剰に反応される方や神経質の方がいらっしゃいます。
どうしてもご理解いただけないときは、他のお部屋に移動いただくか、場合によっては退去を促す方向で話を進めることあります。
なぜならば、そのように入居者が住み続けた場合、その方からの苦情やクレームによって、他の入居者た退去されてしまうケースを防ぎたいからです。
まとめ
このように、騒音によるトラブルやクレームを4つに分けることによって対処方法が見えてきます。是非、オーナー様の賃貸経営に少しでもお役になればと思います。