外壁タイルが剥がれたら危ない!
賃貸マンションの退去立会時に部屋のチェックをした際、
外壁のタイルが浮いているのを発見しました。
もしもタイルが剥がれて歩行者に落下したら事故につながる可能性があります。
まずは原因を調べて対処法を考えていく必要があります。
外壁タイルが剥がれる原因
ビルやマンションなどの外壁タイルが剥がれる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
鉄筋コンクリート造の場合はコンクリート表面にモルタルを塗り、その上にタイルを貼ります。
外部の温度や湿度の変化によって膨張と収縮を繰り返し生じてしまうことによる原因が考えられます。
また目地から紫外線など汚染物質の侵入による素材の強度低下も考慮する必要があります。
タイルが剥がれたときの改善方法
建築基準法第12条の改正により、
平成20年以降、ビル・マンション等の特定建築物において外壁全面診断が必要となりました。
竣工後および外壁改修後10年を超える建物等で外壁全面調査・診断を行っていない場合、
行政から指導が入る場合があります。
思わぬ事故につながらないように建築物の安全性を確保するためには、
専門技術を有する資格者が調査・検査を適切に行うとともに、
定期的な大規模修繕工事の必要性を所有者様に対して維持保全のアドバイスを行うことを心がけることが重要です。
まとめ
今回の事例は剥がれたタイルを接着剤を使用して貼り付けて改善しました。
尚、建物の老朽化が進んでいるため所有者様から依頼をうけまして
外壁に限らず屋上やバルコニー防水工事等を含む大規模修繕工事を予定しております。
また騒音・防犯面への配慮や足場を設置できない場所がある為
足場を設けずに建物の屋上から垂らしたロープを利用して
ブランコに座りながら作業する無足場工法を検討中です