温水洗浄便座標準設備時代になりました。
今では無くてはならない設備になりました。
賃貸住宅においても温水洗浄便座標準設備時代です。
ニーズが変わったなと感じる設備として、
温水洗浄便座について考えたいと思います。
<温水洗浄便座が不潔とは?>
1980年代に、TOTOが温水洗浄便座、
「ウォシュレット」のテレビCMを放送しました。
戸川純が「おしりだって洗って欲しい」と語る姿が人気となり、
温水洗浄便座が一気に家庭に普及していきました。
しかしながら潔癖症の日本人は、
自宅の温水洗浄便座は使っても外出先では使わなかったり、
賃貸住宅に付いていても、
前の人が使った温水洗浄便座を嫌がる人がいたりしました。
温水洗浄便座を欲しい設備として挙げる入居者が多い中、
入居者の入れ替わりに合わせて毎回交換する訳にもいかないので、
温水洗浄便座を標準設備として付けるか付けないか悩む、
不動産業者や大家さんが多かったと思います。
<今では無くてはならない設備です>
しかし今では、入居者の意識が変わってきたと感じることが増えました。
以前より、「人が使った温水洗浄便座は嫌」という声を
聞くことが無くなってきたのです。
その理由で思い当たるのは、
今の賃貸物件に住む年代の方々は子供の頃から、
自宅に温水洗浄便座があるのが当たり前で、
その存在に抵抗が無くなっているということです。
また、ノズル部分の清掃などの機能が付いたり掃除しやすい形状になったりして、
以前ほど温水洗浄便座が汚れなくなったことも大きいと思います。
これからの時代は、温水洗浄便座は設置するかどうか悩む設備ではなく、
無くてはならない設備へと変化して行くのでしょう。
<まとめ>
変化の早いこの時代に安定した賃貸経営を行うためには、
私たち不動産業者や大家さんも入居者ニーズをしっかり把握する必要があります。
まずは、身近なところにいる「賃貸住宅に住む年代の人」代表として、
お子さんやお孫さんに聞いてみるのも良いのではないでしょうか。
設備やリフォームの話しをご家族で話し合うことで、
賃貸経営に興味を持ってもらうきっかけにもなります。
ちょうどよい年代のご家族が身近にいない場合は、
私たち不動産業者にも是非お声がけ下さい。