共同住宅の生き物が原因の問題とは
今回は賃貸共同住宅で「生き物に関する対応」
について書かせていただきます。
<生き物が原因の問題とは>
大きく分類すると、人が引き起こす「人的トラブル」と、
建物や設備が原因の「物的トラブル」に区分されますが、
まれに、その分類に入らない虫や動物等の、
「生き物が原因の問題」が起こることがあります。
人が原因なら、問題を起こした該当者に改善を求めますし、
物が悪いなら修理や交換すれば解決するのですが、
相手が生き物の場合は話は通じませんし、
一つの場所に固定されていないので、
まことに難し対応となります。
<シロアリ被害とは>
このような目に見える生き物は苦情があっても対処出来るのですが、
共同住宅で困るのが「シロアリ」の被害です。
ほとんどのアパートは新築時にシロアリ予防の処理をしていますが、
薬剤の保証期間が5年なので定期的にシロアリ予防の消毒を依頼する必要があります。
しかし、各部屋の床下が基礎で仕切られていて、
世帯数の多い物件での施工に手間が掛かることから、
定期的に消毒する大家さんはほとんどいません。
シロアリが発生したら対応するという「受け身」の姿勢が多いのです。
室内の出来事は入居者さんが一番良く知っているのですが、
床が凹んだり羽アリが発生しても連絡してくれない入居者さんもいますので、
シロアリの消毒は定期的に行うべきでしょう。
<まとめ>
このように、入居者さんが不快な思いをするだけではなく、
刺されてケガをしたり建物が劣化する原因となる「生き物」への対応は、
小さな問題が大きな損害へ発展する事もありますので、
賃貸管理担当として、しっかりとした対応が必要となるのです。
まずは不動産管理会社へご相談ください。