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鍵が入るのに回らない!賃貸オーナーが知るべき対処法

弊社の管理物件のご入居者より「鍵が入るのに回らない」そのようなご相談を受けることがあります。賃貸物件のオーナーとして、このような連絡を受けた経験はありませんか?突然の鍵トラブルは入居者の不安を煽り、迅速な対応が求められます。本記事では、鍵が回らない原因とその対処法について詳しく解説し、トラブルを未然に防ぐためのメンテナンス方法もご紹介します。入居者の安心・安全を守るための知識を身につけましょう。

1.鍵が入るのに回らない原因とは

 鍵が入るのに回らないトラブルは、賃貸オーナーや入居者にとって大変困る状況です。この問題を解決するためには、まず原因を正確に把握することが重要です。主な原因として以下のものが挙げられます。

 1-1. シリンダーの劣化や異物混入

 1-1-1. シリンダーの寿命と劣化のサイン

 シリンダーは長期間の使用により摩耗し、内部構造が劣化します。これにより、鍵がスムーズに回らなくなることがあります。劣化のサインとして、鍵の抜き差し時に引っかかりを感じる、鍵を回す際に違和感があるなどが挙げられます。これらの症状が見られた場合、シリンダーの交換を検討するタイミングかもしれません。

 1-1-2. 異物混入の原因と防止策

 砂や埃、小さなゴミなどの異物がシリンダー内に入り込むと、鍵の回転を妨げる原因となります。特に風の強い日や雨天時には、異物が侵入しやすくなります。防止策として、シリンダーに防塵キャップを取り付ける、定期的にエアダスターで清掃するなどの対策が有効です。

 1-2. 鍵自体の変形や損傷

 1-2-1. 鍵の損傷を見分けるポイント

 鍵が曲がったり、欠けたりすると、シリンダー内で正常に動作しなくなります。鍵の損傷は肉眼でも確認できますので、違和感を感じたら鍵をチェックしましょう。鍵の表面にひび割れや歪みが見られる場合は、すぐに新しい鍵に交換する必要があります。

 1-2-2. 傷ついた鍵の対応方法

 傷ついた鍵を無理に使用すると、シリンダー自体を傷める可能性があります。スペアキーがある場合はそちらを使用し、早急に新しい鍵を作成しましょう。スペアキーがない場合は、専門の鍵業者に依頼して鍵の復元や新規作成を行ってもらうことが安全です。

 1-3. 寒冷による凍結現象

 1-3-1. 冬季に多発する凍結トラブル

 寒冷地や冬場では、シリンダー内部が凍結し、鍵が回らなくなることがあります。これは、シリンダー内の微細な水分が凍結するためです。凍結すると金属部品が膨張し、鍵の回転を阻害します。

 1-3-2. 凍結を防ぐための方法

 凍結防止のためには、シリンダー専用の防凍スプレーを使用することが効果的です。また、夜間は鍵穴にテープを貼って湿気の侵入を防ぐ、シリンダーカバーを取り付けるなどの対策も有効です。入居者にもこれらの対策を案内すると良いでしょう。

2.緊急時の対処法

 鍵が回らない緊急事態において、適切な初期対応を行うことで被害を最小限に抑えることができます。

 2-1. 潤滑剤の使用方法

 2-1-1. 適切な潤滑剤の選び方

 鍵穴に使用する潤滑剤は、粉末タイプのグラファイト系潤滑剤がおすすめです。油性の潤滑剤は埃を集めてしまい、シリンダー内部の詰まりの原因となるため避けましょう。

 2-1-2. 潤滑剤を使用する際の注意点

 潤滑剤は適量を守って使用し、過剰な量を注入しないように注意します。また、スプレータイプの場合はノズルをしっかりと鍵穴に差し込み、周囲に飛び散らないように配慮しましょう。

 2-2. 凍結時の温め方

 2-2-1. ドライヤーや温かいタオルの利用

 凍結が原因で鍵が回らない場合、ドライヤーでシリンダーを温めると効果的です。電源が確保できない場合は、湯たんぽや温かいタオルを利用して鍵穴を温めましょう。

 2-2-2. 避けるべき危険な対処法

 熱湯を鍵穴にかけると、急激な温度変化で金属が変形したり、水分が内部に入り再凍結する恐れがあります。また、火気を使って直接温めるのも危険ですので避けてください。

 2-3. 無理な力を加えない注意点

 2-3-1. 鍵穴や鍵の破損リスク

 鍵が回らないからといって無理に力を加えると、シリンダーや鍵が破損し、深刻なトラブルに発展する可能性があります。特に鍵が折れてシリンダー内部に残ってしまうと、交換が必要になることもあります。

 2-3-2. 専門業者への早期連絡の重要性

 自身で解決できない場合は、早めに専門の鍵業者に連絡することが重要です。プロの手による適切な対応で、被害を最小限に抑えることができます。

 Q&A

 1.Q: 鍵穴に油性の潤滑剤を使っても大丈夫ですか?

 A: 鍵穴には油性の潤滑剤は使用しない方が良いです。油分が埃やゴミを吸着し、シリンダー内部の詰まりを引き起こす可能性があります。鍵専用の乾性潤滑剤を使用することをおすすめします。

 2.Q:鍵が回らないと連絡があった場合、オーナーはすぐに現地に行くべきですか?

 A:状況によりますが、まずは入居者から詳しい状況を聞き取り、電話で対処法を案内することも可能です。それでも解決しない場合は、信頼できる業者を手配するなど、迅速な対応を心掛けましょう。

 3.Q:シリンダーの寿命はどれくらいですか?

  A:シリンダーの寿命は使用頻度や環境によりますが、一般的には1015年と言われています。定期的なメンテナンスを行うことで、寿命を延ばすことも可能です。

 まとめ

 鍵が入るのに回らないトラブルは、シリンダーの劣化や鍵の損傷、凍結など、多岐にわたる原因が考えられます。賃貸オーナーとして、これらの原因と適切な対処法を知っておくことで、入居者からの信頼を得ることができます。日頃のメンテナンスや入居者への情報提供、信頼できる業者との連携を強化し、トラブル発生時にも迅速に対応できる体制を整えましょう。

 

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代表の伊井勝則でございます。ご覧いただきありがとうございます。地元代々木歴60年です。代々木八幡、代々木公園、代々木上原周辺の素晴らしさをお届け致します。まずは、賃貸・売買専門スタッフに、お気軽にご相談下さい。

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